#01 僕らのupdate

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『今この瞬間よりも明日、明日よりも1年後。
そうやって1歩ずつでも進化するために、挑戦は続いていく。
ひたむきに前を向く姿はかっこいい』

こちらの記事では、CSA LOOPの農家さんが集まり、ミーティングした内容を共有します。
農家さんがこれから挑戦していきたいこと、農家さん同士だからできる話しを聞いてみよう!

農家さん同士の自己紹介

【オーガニックファーム所沢農人:川瀬さん/拠点:RAD BROS CAFE】
「CSA LOOPへの参加は今年で2年目です。高円寺『RAD BROS CAFE』を拠点に、埼玉県所沢市で農家をしています。多品目の野菜を有機栽培していて、新規就農して5年目。宅配がメインだったところ、色々挑戦してみたいと思いCSA LOOPに参加しました」

【越渕農園:越渕さん/拠点:BERTH COFFEE ROASTERY Haru】
「千葉県柏市・我孫子市で有機栽培で野菜を育てています。新規就農して、今年で5年目。サラリーマンとして3年勤めた後、北海道の農業法人で働きました。今は主に宅配・マルシェ・直売所で販売しており、基本1人農業です。今後はメンバーの皆さんとの交流を増やしながら、畑にきてもらえる機会も増やしたいと思っています」

【マーフィーズファーム:篠塚さん/拠点:コーヒースタンド烏・3×3 Lab Future】
「CSA LOOPは今年で2年目、新規就農して11年目になります。全く知識のないところから就農したので、今でも試行錯誤しながら少量多品目の野菜をなるべく自然に任せて、有機栽培しています。先週も草むしりを手伝っていただきましたが、草もたくさん生えた畑です。農業に興味のある人と交流しながら、巻き込みながら、野菜つくりをしていけたらと思っています」

【楽菜ファーム:池田さん/拠点:GARTEN COFFEE & Seasonal Wishes COMMON FIELD】
「新規就農2年となり、野菜作りが少しこなれてきたところです。友人と2人で農業をしています。畑を後世にバトンタッチできるよう、有機栽培でかつ、生物多様性に優れた畑を維持することを大切にしています」

今回お集まりいただいた皆さん、偶然にも新規就農の皆さんですね!農家ミーティングでは、農家さん同士で情報交換をしつつ、交流できる場になればと思っています。同じように、2年目の拠点ではメンバーさんの中から“コンシェルジュ”を1人募り、毎月コンシェルジュミーティングを行っています。(詳細はCSA LOOPのお便りへ)農家さん、メンバーさん、それぞれの思いも共有していきます。

議題に上がったトピック

コンシェルジュミーティングでは、農家さんとの交流の仕方や畑にいく機会のつくり方をどうしていくべきか、という話題がたびたび議題にあがります。そういう意味では、昨年オーガニックファーム所沢農人・川瀬さんの拠点は、畑に行く機会が多い印象を受けました。何か意識していたことはありましたか?

川瀬さん)「皆さん新規就農なので、既存の農家さんとは前提が違うと言いますか。似たような想いをお持ちなのかなと思いますが、野菜をつくるだけではなくて、人との関わりや繋がりを大切にしています。なので、CSA LOOPに限らず、野菜を買ってくださった方とは積極的にコミュニケーションを取り、畑にも来てもらうようにしています。気候的に、やはり春と秋が畑に来やすいですよね。昨年、CSA LOOPの皆さんには春に2回来てもらう機会を作りました」

他の皆さんは、昨年、畑に皆さんが来てもらう機会を作れましたか?また、課題などはありますか?

越渕さん)「皆さんに畑へ来てほしいと思いつつ、気がついたら収穫の時期になり…。援農といっても、お願いするのはどうしても草むしりになってしまいます。せっかく畑に来てくださったのに、ただ草むしりするだけで楽しんでもらえるのか、というところも懸念点ではありますね。色々考えたり、準備する時間がなく、昨年は実行できずに終わってしまったことも多いです」

池田さん)「初めは畑に来ていただくことに、あまり前向きになれなかったんです。それは、せっかく畑に来ていただいても、ずっと草むしりでは飽きてしまうのではないか…と。せっかくなので、エンターテイメント性と言いますか、農業体験を楽しんでいただきたい気持ちがあります。ただ実際、そこまでの準備や計画のところがなかなかできない。
それでも1人、畑に行きたいと言ってくれる人がメンバーの方にいらっしゃるんです。とにかくなんでも手伝いますからって。その方の影響もあって、今は気持ちに変化が生まれたところです」

篠塚さん)「先週、拠点のメンバーさんが、援農に来てくれました。(詳細は土のにおいに誘われて|マーフィーズファームで取材しています)私は毎回、特別な“おもてなし”はしていません。ありのままと言いますか。たびたび、畑に来てくれる方々の印象としては、畑に来てくれる人は畑そのままでも楽しんでくれるマインドを持っている気がします。草むしり自体も、非日常の体験として楽しんでくれる」

川瀬さん)「“おもてなし”の気持ちはもちろんありますが、畑へくるのにお金をいただいている訳ではない。ありのままを受け入れてもらう、その関係性や理解があるかどうかですよね」

やはり、「せっかく畑に来てくれたなら、楽しんで欲しい」という気持ちを皆さんお持ちですね。しかし、メンバーの皆さんが楽しんでくれる会を考える・準備するのもまた一仕事。この辺りを上手く、各拠点のコンシェルジュと連携できると良いですね!もちろん、私たち運営4Natureでもサポートしていきます。

農家さん同士の交流については、どう思いますか?

例えば、他の農家さんの畑にみんなで行く機会をつくる等ですね。横の繋がりができれば、もし自分の畑に災害などで野菜の収穫ができなくなってしまった時、他のCSA LOOPの農家さんと連携して、代わりに野菜をお渡しする、といった助け合いができるのでは、と思っています。

池田さん)「他の農家さんの畑には、純粋に興味がありますね。今でも、知っている有機農家さんの畑へ訪問しています」

越渕さん)「私も年に何回か、農家訪問に行っています。CSA LOOPの農家さんの畑へみんなで行く場合も、予め日程を決めていただければスケジュールを合わせることもできますね」

篠塚さん)「他の農家さんのところへ行くことはあまりないですね。むしろ、私のところに来て皆さんが勉強になるかどうか、が心配ではあります。ですが、来ていただくのは全然構いませんね」

川瀬さん)「私もそれが今後に繋がる、皆さんに何かを還元できる機会になるのであれば、何事も積極的に行いたいです。農家同士の助け合いの話がありましたが、困ったらみんな車に農機具を積んで、畑を耕しに行くこともできると思います。それが究極の援農ですよね」

農家さんが、困った農家さんの畑に駆けつける。その光景を想像したら、とても胸が熱くなりました。CSA LOOPなら、もしかしたら、各農家さんの拠点メンバーも引き連れて、畑に駆けつけることもできるかもしれない。何かあったら支え合えるということが、農家さんがCSA LOOPに参入する安心に繋がったらいいですね!

【次回】

早速ですが農家さん同士が交流できる機会を作りたいと思っています。畑に数名で行く、もしくはマルシェやマーケットに数名ご出店いただき、情報交換していただくのも良いかもしれませんね。

なかなか普段聞けない、農家さんの考えや想い。農家さん同士だから話題に上がる話も、今後こちらの記事でお伝えしていきます!

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